ただのブタブログ 営業マンから期間工へ

主に新聞営業について 新聞の断り方など

新聞販売店の話

f:id:tadanobutasan:20190215200917j:image

こんにちは。毎朝完全防備で出掛けてみんなから「不審者」と言われるぶ太です。ニット帽とマスクも勿論欠かせません。

今回は新聞販売店の話をします。タブーな面もあるかもしれません。

新聞販売店と新聞セールスの会社は実は全く別です。新聞の配達などをしてるのは新聞販売店です。新聞販売店には毎月ノルマのようなものを新聞社の本社から課せられます。それを達成するために従業員が営業を頑張るのですが、配達や集金や色々なサービスで営業だけに時間を割いていられません。そして、販売店の一番大切な業務が配達になるので従業員も営業が得意ではない人が多いです。そこで新聞セールスの会社に営業をお願いします。

自分は新聞セールスの会社に居ましたが8か月間販売店に出向しました。肉体的に大変な仕事でした。自分が勤めた販売店は朝刊が届くのが遅い店だったと思うので午前2:30に集合していたと思います。新聞がお店に届いたらチラシを新聞に入れ配達します。自分は大体5:00くらいに配り終わっていたと思います。雨の日やチラシが多い日は6:00くらいまでかかったりしました。遅い人だと7:00くらいまでかかったりします。朝刊が配り終わると帰るか電話番をします。電話番だと11:00まで電話番をしなければいけないので嫌でした。新聞の不着の電話があったりするとそれを届けて謝りに行きます。

昼は平日は12:00、日曜や祝祭日は11:00に出勤します。ほとんど眠れないので毎日眠かったです。出勤した後は軽いミーティングのあと主に営業をしてました。たまに、販促のハガキやタオルをポスティングしたり、お客様にトイレットペーパーなどを配ったりします。

 その後夕刊を配ります。大体17:00前には終わります。そこから18:00までは休憩して18:00からは店長からの終わりの電話があるまでは延々と営業です。月の中旬くらいまでは大体21:00くらいまでやります。後半になってくると本当にいつ帰れるか分かりません。遅いときだと24:00まで営業します。怖いですね。その後、営業の成果を提出して解散となります。

自分は真面目にやっていたので体はしんどかったです。しかも、月の休日は4日と決まってました。営業成績が良いと5日に増やして貰えます。自分はセールスの会社にいたということもあり、毎月新規の営業成績はトップでした。セールス会社では目立たなかったのに販売店ではみんなからチヤホヤされて気持ち良かったです。全員が良い人でしたからね。

しかし、ここまで働いて営業しても、店のノルマを達成するのは簡単ではありません。そこでプロのセールスに依頼するのです。プロが契約を取ってくると新聞代以上の高いお金を払います。さらに、プロのセールスには沢山のサービス品を使わせます。なので、プロのセールスが契約を取れば取るほどある意味赤字です。何故そこまでして販売店はノルマを達成しようとするのでしょうか?

売店は新聞社の本社から新聞を買ってるのですがその単価が安くなるからです。逆に言うとノルマの達成率が悪いと高い単価で新聞を買わなければいけません。

そして、ノルマの達成率が悪いと経営者を変えられます。クビですね。ですので、販売店は死にものぐるいでノルマを達成しようとします。

ノルマ達成出来ないと販売店は読者のいない新聞を買います。その新聞が毎日届き毎日捨てます。押し紙という新聞業界内ではタブーの闇の仕組みですね。この仕組みに耐えられず自殺した経営者は少なくありません。

新聞販売店の人はみんな好きでした。ですが架空の読者で広告料を取るのは詐欺にほかなりません。

この悪い仕組みが「弱い者が更に弱い者を叩く」ことに繋がっています。自分は本当に新聞は無くなるといいと願います。良いことも勿論あると思いますがそれ以上に悲惨な事が多すぎると思います。

何だかまとまらない話になりましたが今回はここまで